takevinのブログ

何者にもなれない凡人の日々の成長の記録

インド・バックパッカーの旅を最高に楽しむための4つのポイント



「インド行ったら世界観変わったわ」

ってよく聞きますよね。

インドはこの先数年後には中国を抜き世界一の人口となることが間違いないとされています。さらに労働力の中心となる生産年齢人口が爆発的に多く、今後世界経済を引っ張っていくのはインドとも言われています。
僕は2週間だけですが学生時代バックパック一つ背負ってインドに行ってきました。デリー、ジャイプル、アグラ、バラナシ、コルカタの順にまわりました。インドはどこに行っても人がたくさんいます。単純に人が多いのではなくて、どこに行ってもある程度の数の人間を目の当たりにすることができます。そして僕みたいな日本人が一日中街をさまよっていれば、気軽に声を掛けてきたり、握手を求められたり、更には有名人のごとく一緒に写真を撮ってくれと懇願されます。そこら中を野良犬が自由奔放に駆け回り、道の真ん中を牛がのろのろと通行します。もちろん場所によります。舗装が不十分な道路、オートリクシャーのクラクションがうるさく鳴り響く交差点、人で溢れかえる薄暗い路地裏、店前に大量に積み上げられたハエの止まっている揚げ物、薬を売りつけてくる胡散臭いおやじ。

カオス
アナーキー!!

刺激的な毎日でした。日本に帰ってきた今、平凡な日常を過ごしています。日本人は謙虚で礼儀正しく真面目と言われますが、僕はそういう雰囲気が好きではありません。しかし、その雰囲気に飲み込まれてしまう自分がいて恐ろしい。空気を大切にしすぎるその集団の中で自分というアイデンティティがなくなっていってしまいそうで気が狂いそうになります。それはお前自身の問題だろ、と叱咤する声が聞こえてきます。もちろんその通りです。しかし、そんなヘタレな僕でもインドに行けば、自分という個性が解放でき、本当の自分がどのような人物であるのかを少しでも理解できたような気になれたのです。是非、自分で行って確かめてみてほしいです。こんな経験を今のうちにできて良かったと思えました。おそらく、これが「人生観が変わった」と言えるのかもしれません。死ぬまでにこれから何回もインドに行きたいと思うようになりました。

そこで前回インドに行って失敗あるいは成功した経験から、最高にインドでの旅を満喫するにはどのようなポイントがあるのかを私的に4つまとめてみました。賛否両論あるかと思うけど、僕が次回インドに行った時にも必ず実践しようと思うものです。

1. インド人を愛する

タージマハルで出会った
インターネットについて学ぶ大学生2人
インドは世界3大うざい国の一つです(他、モロッコ、エジプト)。そして親日の国でもあります。街を歩いていれば色んな人が声をかけてきて、みんなとてもフレンドリーです。1日100回くらいは声をかけられたような気がします。しかし、握手や写真を求められるだけだったらいいのですが、モノを高く売りつけようと考える人や無料だと言いながら後になってお金を請求する人などお金に関するトラブルが多く発生するのもインドならではだと思います。特にそれらは都会部や空港、大きな駅周辺で発生しやすいです。最初は安いと思って買ったものも実は売価の3倍以上の値段で買っていたなどざらにあります。気づいて初めて騙されたと思ってしまいますが、実はインド人からすればお金を持っている人から多くお金をもらうのは当然だと考えているそうで裕福な日本人に対しては最初から高めの値段設定で攻めてきます。累進課税のようなものですね。高いと感じれば値切ればいいし、安いと思えば買えばいい。つまり自己責任の問題であります。それを「インド人がぼったくった」と勝手に責任転嫁するよりもまずはインドの文化や考え方を知り、自分で責任を取る覚悟がないといけないと思います。
同様に、しつこいバクシーシ(物乞い)に対しても、「ここでお金を与えてはインドの貧困の根本的な解決にならない」とか変に考えを巡らせる必要はないと思います。インドの考えに倣ってお金を持っていればあげればいいし、なければあげなくていい。単純に個人の考え方の問題だと思います。

「喋りかけてくれるインド人は大概ぼったくろうとするやつだから無視しろ」という人がいますが、僕は全くそうは思いません。むしろ逆で全員相手にしちゃおうというスタンスです。本当に日本人に好意を持って喋りかけてくれるインド人も多いし、たとえ商売人であってもユーモアのセンスが高く、面白くとてもいい出会いが沢山ありました。常に心にゆとりを持って全ての出会いを楽しむ心でインド人と接すること。つまり、「インド人を愛する」ことが重要だと思います。

素敵な出会いなくしてインドの旅は語れません。


2. Varanasiに身をまかせる

ガンガー対岸から見たVaranasiの街
2週間の旅のうちVaranasiに1週間滞在しました。ガンガー(ガンジス川)に沿って建物が密集している街です。迷路のように入り組んだ狭くて薄汚い路地裏には大量の店が並び、そんな狭い場所を人、牛、犬が行き交っています。ゲストハウスも多く、世界中から様々な人たちがVaranasiに集結するのでたくさんの交流がありました。

ここは必ずもう一度訪れたい土地であります。日の出からガンガー(ガンジス川)を眼の前にしていれば、朝から沐浴をする人たち、洗濯物を大量に干す人たち、クリケットを始める青年達、行き交うバックパッカー、火葬場から立ち上る煙、対岸の砂漠を眺めていればあっという間に時間が過ぎてしまっていて、いつの間にか夕暮れになっていた、そんな過ごし方ができるような場所です。自分がガンガーを見ているのではなくて、まるでガンガーが自分自信の生き方を見守ってくれているような不思議な気分になります。まさに母なる川といえます。この土地で一生を終えたいと思う人が多いのもよくわかる気がします。

ゆっくり時間がある時に訪れたい場所です。
VARANASI路地裏でぐっすり眠る犬の親子


3. 片言でもヒンディー語を喋る

VARANASIにて
どの国に旅に出たとしてもやはり現地の言葉を喋れると旅は格段に楽しくなります。インドでは英語を喋れる人もたくさんいますがうまく喋れない人もたくさんいます。都市部では商売目的で英語で話しかけてくるインド人がとても多いですが、やはり日本人に対しては上でも書いたように高い値段を提示してくることが多いです。高くて買えそうもない、あるいは全く興味がない場合は簡単なヒンディー語を覚えておくと効果が高いようです。例えば、値切りたい時にはヒンディー語で値段を提示してみたり、断りたい時にヒンディー語で簡単な決まり文句を言うと、向こう側は「こいつ慣れてるな」と感心して少し心を許すようです。これはインドで知り合った友達の多くが言っていたことです。僕は残念ながら実践できませんでしたが、是非試してみると面白いと思います。

ちなみに、「ナマステ」はありがとう、こんにちは、さようならなど全ての挨拶に万能に使えるインドでは魔法の言葉です。相手も必ず笑顔で対応してくれること間違い無しだと思うのでどんどん使いましょー。

4. ひとりで旅にでる


「旅」と「旅行」のニュアンスには大きな違いがあります。簡単に言えば具体的な目的地があるかないかの違いでしょうか。海外に行くからにはやはりなにか目的やコンセプトがあるはずです。例えばヨーロッパ旅行に行くとしたら、歴史的な町並みなどを優雅に観光したい人が多いと思います。ハワイやオーストラリアに行くとしたらマリンスポーツとか。このような旅行には具体的な目的があって一緒に行く友人や恋人と大いに楽しむことができると思います。
しかし、「旅」、特にインドのようなストレスの溜まりやすい(?)場所への旅では、友達などと一緒に行くと意見の食い違いが起こりやすいように思います。というか実際に僕が経験したことですが。インドは物価が安く、1泊100円程度の貧乏宿もあれば、5000円程度でかなり良いホテルに泊まることも可能です。ご飯もピンキリの値段です。僕はよりインド人の庶民的な生活を旅を通して体験してみたかったので、水洗じゃないトイレが付いたホテルでよかったし、ご飯も観光客が集まるような場所でなくインド人の溜まるようなレストランに行きたかったのです。しかし、友達は潔癖な人だったので、そういう場所は無理だったのです。貧乏旅行を楽しもうというコンセプトだったのですが、インドのカオスさに気圧されてしまったのです。意見が対立し、険悪な雰囲気にもなりました。ま、これも旅の醍醐味ということでおさめておきましょう。

旅行には友達としっかり計画を立てたうえでいきたいですね。
そしてやっぱり旅は一人でしたいと思うようになりました。



以上、4つのポイントを振り返ると、

1. インド人を愛する
2. Varanasiに身をまかせる
3. 片言でもヒンディー語を喋る
4. ひとりで旅にでる

インドの旅は本当に刺激的でお金には変えられない素晴らしい経験でした。今回書いたブログで一人でも多くの人にインドのカオスさ、勢いを感じてもらい、インドに行きたいと思ってくれる人が増えれば嬉しいなと思います。皆さんの旅を応援しています。

それでは!GOOD LUCK!